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コーヒー豆には欠点豆が含まれることがあります。
欠点豆の種類はさまざまありますが、混ざったままだとコーヒーに雑味が生じやすいので取り除くのが基本です。
そこで今回はコーヒーの欠点豆について、概要や主な種類・見分け方、寄り分けた後の活用法などを解説します。
コーヒーの欠点豆とは?
コーヒーの欠点豆とは、生豆に混ざっている不良な状態の豆のことです。
コーヒー豆はサイズが小さく、また大量の豆がまとまっているため、どうしても不良なものが混ざってしまう可能性はあります。
この欠点豆がどれくらい含まれているかどうかも、コーヒーの品質を分ける要因です。
コーヒーの欠点豆の種類と見分け方
コーヒーの欠点豆について、具体的な種類と見分け方を解説します。
欠点豆は次のように多数の種類があります。
なかなか発見しづらいものもあるので注意が必要です。
種類①砕け豆・潰れ豆
砕け豆・潰れ豆は手元に届くまでの間に何らかの理由で衝撃が加わり、欠け・潰れなどが生じてしまった豆です。
風味は通常のコーヒー豆と変わらないものの、見た目が良くないので取り除きます。
種類②貝殻豆
貝殻豆は豆の精製の途中で中身がなくなってしまったものです。
本物の貝殻のように中が空洞になっています。
外側しか残っていない状態なので、焙煎すると正常な豆より焦げやすいことも特徴です。
種類③未熟豆・生育異常豆・黒豆・死豆
正しく育っていない欠点豆には、成熟前に収穫された未熟豆、生育に何らかの異常が生じた生育異常豆、収穫前に落下した黒豆、何らかの要因で途中で生育が止まった死豆などがあります。
生育が十分でない豆はえぐみや青臭さが生じがちです。
未熟豆や生育異常豆はサイズの小ささや形のいびつさなどで比較的見つけやすいでしょう。
黒豆は色で楽に見分けられます。しかし死豆はうっすら白いだけで見つけにくいので気を付けてください。
種類④虫食い豆
虫食い豆は虫に食われて穴や欠けが発生しているものです。
内部が空洞になっていることもあります。
また食われた部分にカビが生えていることも。
混ざったままだとコーヒーの風味を損ないやすいので積極的に取り除きたい欠点豆です。
種類⑤カビ豆
カビ豆はカビが発生している欠点豆です。
コーヒーに付いているカビの色によって見分けはつきやすいでしょう。
カビの嫌なにおいやえぐみなどがコーヒーに混ざりやすいので、必ず取り除きます。
種類⑥発酵豆
発酵豆は、コーヒー豆を発酵させる過程で、発酵槽に漬け過ぎたり、発酵層の不純物が付着したりなどの要因により、豆の内部まで発酵が進んだ欠点豆です。
酸っぱい・味がとがっているなど風味に悪影響が出ているため、欠点豆の中でも必ず取り除きたい種類と言えます。
茶色のものが多いですが、発酵が過剰に進むと真っ黒になります。
種類⑦ドライチェリー
ドライチェリーはコーヒー豆の外皮が付いたままの欠点豆です。
通常の豆と形状が明確に異なるので見分けやすいでしょう。
コーヒーに欠点豆があると味にどのような影響がある?
コーヒーに欠点豆が混じると、コーヒー全体に欠点豆がもつ嫌な風味が生じる可能性があります。
具体的には、カビ臭・腐敗臭・土臭・ヨード臭・生臭さなどの異臭、えぐみ・酸っぱみ・渋みなど刺激のある味がコーヒーに混ざって、本来の風味の邪魔をします。
また、形状が通常の豆と違うことから、焙煎の過程で他の豆と状態が異なってしまい、風味の調和を崩すこともあります。
コーヒーの欠点豆って焙煎後の市販豆にも含まれているもの?
コーヒーの欠点豆は焙煎後の市販豆であっても、ある程度含まれている可能性があります。
とはいえ、基本的にコーヒー豆は事前に選別された状態で販売されています。
欠点豆が少ないことは上質なコーヒーの要素のひとつ。
機械を使っての選別や人の目で細かく確認する丁寧なハンドピックなど、出荷までの間に複数回欠点豆をふるいにかけるステップを設け、コーヒーのクオリティアップに注力しているところもあります。
しかし、機械や人の目で入念に選別しても、膨大な量のコーヒー豆から完全に欠点豆を取り除くことは困難です。
そのため、より質の高いコーヒーを楽しむためには、自分で豆を再度確認し、欠点豆を取り除く必要があります。
コーヒーの欠点豆はどのように取り除けばいい?
コーヒー豆から欠点豆を取り除くことをピッキングと言います。
手でピックアップするのでハンドピックとも呼ばれます。
ハンドピックに専門的な知識は必要なく、欠点豆の特徴を知っていれば誰でも作業可能です。
ハンドピックをする際は豆を広げてよく見ます。
欠点豆を見つけたら取り除くというシンプルな工程です。
もし状態が欠点かどうかわからず迷ったら取り除いた方が無難でしょう。
欠点豆は100gのコーヒー豆におおよそ5~10g含まれると言われています。
コーヒーの欠点豆はどのように活用されている?
コーヒーの欠点豆はそのまま捨てずに活用するのもありです。
例えば焙煎の練習用に使われることがあります。
通常の豆を使っての練習は失敗したらもったいないと思うかもしれませんが、欠点豆であれば気軽に練習できますね。
またコーヒーの消臭効果を活かし、欠点豆を消臭剤として利用することもあります。
その他、欠点豆を染料として布を染めるケースもあるようです。
コーヒーの欠点豆についてまとめ
コーヒー豆から完全に欠点豆を取り去るには、自分の目で確認するよりありません。
ただ、欠点豆を見つける時間も、目の前のコーヒーの質をより高めるための一手間だと思えば親しみが湧くのではないでしょうか。
見つけた欠点豆は別な方法で活用すれば、コーヒー豆の新しい楽しみ方も見出せます。